

速報!新思潮横浜研修句会
2019年5月25日
〈 合評会 〉会場 ナビオス横浜 司会 山崎夫美子 参加者 36名 ※事前投句雑詠3句 事前互選1人5句選(内秀句1句2点) ー1人1句ずつ2点以上の句のご紹介ー |
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10点句 | 春の芽の傾斜 君に向かう列車 | 米山明日歌 |
9点句 | 骨格標本まだ恋ごころ秘めたまま | 斉藤 和子 |
8点句 | 水玉がはじけて 港ひろがって | 岡田 俊介 |
7点句 | 花いかだ風の仮説を組みなおす | 西田 雅子 |
公園のイチョウとボクとの僅かな差 | 青砥 和子 | |
乗り継いでげんげ 妹 観世音 | 吉田 州花 | |
6点句 | 春が逝くエンドロールのかたちにて | 氈受 彰 |
5点句 | 雑学を溶かし苦みの増す珈琲 | 古俣 麻子 |
やわらかく背骨をずらす五月闇 | 吉田久美子 | |
春の坂お好きに生きていいですよ | 弘津秋の子 | |
天空の足音を聞く島の酒 | 芳賀 博子 | |
4点句 | 散り際の無残ひまわりにも娑婆苦 | 野邉富優葉 |
哀しみのどこを切っても蒼い水 | 太田のりこ | |
無言劇 馬酔木は白く刺しにくる | 元永 宣子 | |
母を送り晩年急にひたと寄る | 柏崎 澄子 | |
蒼々と翼を編んで初夏のノラ | 杉山 夕祈 | |
いちめんの菜の花春を押し開く | 秋田あかり | |
消してゆく茶筌のさきの現より | 吉見 恵子 | |
死への旅柱をのぼるかたつむり | 吉田 健治 | |
3点句 | ある日逍遥少し質素に生きてゆく | 坂根 寛哉 |
百歳へ犬歯一本ごしごし磨く | 金子美知子 | |
天狗小さくあくびして鬱に入る | 藤原 和美 | |
生きたのは一日だったか 流れ星 | 鮎貝 竹生 | |
暖色のかたちで揺れる水の葬 | 新井 笑葉 | |
2点句 | 三つ泣き四つが笑う落椿 | おかの蓉子 |
かかる世にふと立ちどまる犬儒主義 | 小川 尚克 | |
腐葉土に埋まり充電して目覚め | 山本喜太郎 | |
名を呼べば浜防風は白き花 | 越智ひろ子 | |
うらなりのわたくしなりをCD化 | 重田 和子 | |
マグダラのマリアの白いふくらはぎ | 笠嶋恵美子 | |
魔女願望来世の鍵に銀の鈴 | 佐々木彩乃 | |
友訪えばクレオパトラと食事中 | 松井 文子 | |
※柳誌には1点以上の句と合評の詳細(鑑賞等)を合わせてご紹介します。 |
2019.6.1